WordPressのテーマ(テンプレート)は、カスタマイズしやすいこともあり、世界中のデザイナーが配布しています。数えきれないほどのテーマがあるのですが、ビジネス用途に適したもの、個人のホームページに利用しやすいものなど、さまざまです。数多あるWordPressテーマの中から、企業で利用する場合にチェックしておくべきポイントをみておきましょう。運用しはじめてから、ビジネス用途では使えないといったことが発覚すると大きな問題になるので、しっかりと押さえておいてください。
商用利用することが可能か?
WordPressのテーマを利用する上で、もっとも注意しなければならないのは、利用規約です。勘違いしている人がいるのですが、商用利用できるかどうかは、無料だとか、有料だとか関係ありません。無料であろうが、有料であろうが、利用規約に『商用利用禁止』となっていれば、ビジネスでは使うことができません。
商用利用に関する禁止事項がなくても、条件がついている場合もあります。よくあるのが、リンクをつけるとか、製作者の名前を消してはいけないといったことです。これらは、それぞれのテーマの製作者によって異なるので、細かく読んでおかないと、後で問題になります。
「世の中に星の数ほどホームページがあるのに、製作者は一つひとつチェックなんかしてられないのじゃないの?」と思うかもしれません。確かに、製作者は、そんなチェックなどしていないでしょう。しかし、ホームページ制作にかかわっていると、なんとなく、どこのテンプレートを使っているとか、どこの会社のデザインに似ているといったことがわかります。中には、その製作者と仲がいい人が、通報するということもあるので、利用規約はしっかり目を通して、守りましょう。
テンプレートに含まれる画像は、どこまで利用できるのか?
WordPressのテーマを選ぶときに、デモ画面を見て選びます。デモは、そのデザインがよく見えるように画像やロゴなど凝ったものが使われています。特に、クリスマスや正月、春夏秋冬に合わせたデモが用意されていると、その画像も含めて使いたくなります。しかし、ここで注意しなければならないのは、デモ画面やサンプルに含まれている画像も利用できるのかどうかということです。
人物が写っている写真になると、著作権だけでなく、そこに写っている人物の肖像権も問題になるので、利用規約や注意書きを細かくチェックしておきましょう。
どこまで自由にカスタマイズできるのか?
WordPressは、基本的には、5つの部分に分かれています。ヘッダー、右サイドバー、メインコンテンツ、左サイドバー、フッターが基本構成になっています。WordPressのテーマは、これらを組み合わせてデザインされているのですが、カスタマイズの制約を受けるものもあります。例えば、左サイドバーしか使えないとか、フッターのデザインが固定されているといったことです。
WordPressテーマの説明には、できることはいろいろ書かれているのですが、成約事項についてはあまり記述がなく、試さないと分からないことも少なくありません。
どこまでカスタマイズできるのかは、デモサイトや、実際にダウンロードしてカスタマイズがどこまでできるのか確認することが重要です。
数多くあるテーマの中から選ぶのに迷ってしまう、あるいは、個々のテーマの利用規約のチェックまで手が回らない、ましてや、カスタマイズがどこまでできるかなど調べられないといった場合は、遠慮なくオフィスエムまでご相談ください。御社にとって最適なテーマ選びをお手伝いします。